ものづくりの世界というのは不思議なものです、、、
あたらしい
製造技術の発見により、旧来の製造方法がいっぺんに廃れてしまうことがあります(技術革新)。たとえば、衣服の製造(自動織機)、食料の
生産(機械化、品種改良)、
家作り(工法、
素材の改良)等々。
ところが、そうした技術革新がひろまり尽くしたあとで、旧来型の
作り方が、再評価され、高級品としてよみがえることがあります。
たとえば、日本の
着物にもその一例を見ることができます。。。。
日本の着物というのは、美しい色柄が魅力の一つです。
この着物に色柄をつける方法としては、絵の具でペタペタと書いていくという方法がまず思い浮かびます。ところが、布に水彩絵の具で絵を描いた経験のある人ならすぐ分かるように、そうした絵柄の描き方では、布に絵の具がブワッっと滲(にじ)んでしまい、ちっとも美しくありません。そのため、着物に絵柄をつける方法としては、刺繍をするか、絞り染め(糸で縛って染め上げ、あとで糸をばらす)という方法しかありませんでした。
そして、この絞り染めの技法による集大成が「辻が花(つじがはな)」という作品群で、室町や安土桃山時代には、着物の代表的な名称にもなっていました(淀君の小袖などが有名)。
ところが、江戸中期になると、絵の具に糊を混ぜて、着物に描いていく方法(いわゆる友禅(ゆうぜん)染)という新しい技法が、宮崎友禅という人により生み出されました。
これにより、着物に、繊細でおしゃれな絵柄が簡単につけられるようになり、「友禅」の技法は、江戸以降の着物の代表的な製作法にまでなりました(代表的なものが京友禅、加賀友禅)。
http://www.kimonosanpo.net/jiten/history.htmこれにより、従来の「辻が花」の技法をつかった着物は、廃れてしまったといわれています。
ところが、戦後、この辻が花の技法が見直され、従来の絞り染めに新しい技法をもとりいれて、現代辻が花として復活を試みる動きがあります。この辻が花タイプの着物は、非常に手間がかかりますが、良質のものはとても美しく、高級着物として、高い評価を受けています。※
http://www.tsujigahana.com/seisaku.htm※
年末の
紅白歌合戦で、女性演歌歌手の方などが、たまに着ていますよ!
※※ただし現代風辻が花は、単に絵柄が辻が花模様を使っているだけとか、生地が全く違うとか、(どのようなものを辻が花と呼ぶべきなのか、一定の基準がまだ、ありません。)単に高級感を出すためだけに「辻が花」と称しているかもしれませんので、ご購入の際はご注意くださいね!
posted by SE会計士の日記 at 08:40|
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